30年前の作品から、現代まで年代別に紹介します。 昭和58年 K寺さんの庭 本堂に隣接するご住職の自宅の新築工事に伴い、それまで別々の処に植えてあったクロマツを、まとめて玄関の前に移植しました。お寺さんらしい雰囲気を持った玄関前になったと思います。 この頃行きつけの居酒屋さんでは、よく「矢切の渡し」や「さざんかの宿」などが歌われていました。 昭和58年 W邸のお庭 玄関に向かって左側には在来の木を移植し、玄関付近には当時このあたりではまだ珍しかった、ハナミズキやヤマボウシを植えさせていただきました。雑木を植えるというのは、勇気が必要(?)な時代でした。 大韓航空機撃墜事件があった年です。 昭和59年 K邸のお庭 広い敷地だったのでまとめるのに苦労しました。いろいろな制約があれば設計し易いのですが、それが無いと逆に迷ってしまいます。最終案は枯れ流れの庭としました。枯れ流れの中に沢飛石や反り橋を設置し、あられこぼしの園路で結びました。流れの手前は芝庭としました。 「禁煙パイポ」の「私はこれで会社を辞めました。」というCMが話題になりました。 昭和60年 M邸のお庭 自分の庭に使おうと筑波まで行き、選りすぐって購入したコケのついた筑波石。M様の目にとまり、断りきれず搬入することに。今でも、もったいなかったと思います。 日航ジャンボ機墜落という衝撃的な出来事がありました。科学万博があったのもこの年です。 昭和61年 G邸のお庭 真壁の石屋さんから購入した織部灯篭を入れました。もちろん国産品です。この頃はまだ中国産の灯篭はあまり無かった時代です。 この年三原山が209年ぶりに噴火、全島民に避難命令がおりた年の作品です。 昭和62年 O邸のお庭 元修行先の岩城造園の下請けで作庭させていただきました。袈裟型のつくばい・前石・役石はすべて東京の有名な石屋さんから仕入れたもので、さすがに物がちがうと思いました。 この年の大きな出来事として、私の結婚があげられます。 昭和63年 I邸のお庭 それまで御簾垣というと、黒竹ばかり使っていましたが、初めてさらし竹による御簾垣を作ったお庭です。 「オバタリアン」などという言葉が流行語でした。 平成元年 O邸のお庭 大きく立派な和風の門があるお宅です。周りは白い塀で囲まれています。格子戸を開けたらそこに雑木の山が広がっていた、そんなイメージで設計・施工しました。 この年昭和天皇・美空ひばりさんが死去されました。 平成2年 G邸のお庭 「おどるぽんぽこりん」がレコード大賞をとった時の作品です。 あれから24年 月日のたつのは早いものです。 平成3年 W邸のお庭 在来の木で、使えるものは出来るだけ活かし、必要最低限の木を新規に購入してつくったお庭です。 雲仙・普賢岳で火砕流が起こった年です。 平成4年 K邸のお庭 平成4年 O邸のお庭 門まで続く広いコンクリートの洗い出しに、苦労しました。 平成5年 O医院 この年日本がW杯出場を逃す、いわゆる「ドーハの悲劇」がありました。 平成6年 味采海山 平成6年 浅川久志邸 広くはないけれど、凝った仕事をさせていただきました。 平成7年 S邸 平成7年 H邸 600坪の敷地のお庭です。 平成8年 そば処H 寅さん役の渥美清さんがなくなった年です。あれから18年の歳月が流れていたなんて、信じられません。 平成9年 Y邸 内容の濃い工事が続き、仕事に恵まれた年でした。 日本がワールドカップ初出場を決めました。 平成9年 N邸 平成9年 A邸 平成10年 H邸 設計は東京の造園デザイナーのM先生がされました。 完成した庭を見て、設計した以上の庭になったとお褒めの言葉をいただきました。 平成10年 HA邸 こちらは当園の設計・施工によるものです。 平成11年 那珂市曲屋 平成12年 S邸の庭 この年シドニーオリンピックがあり、高橋尚子さんが金メダルを取りました。 平成13年 O邸の庭 つくばいの底に穴をあけ、水が出るようにしました。 泉からこんこんと水が湧き出る、そんなイメージで組んだつくばいです。 平成14年 割烹H この年日本・韓国の共同開催でワールドカップがありました。 平成15年 I邸 平成15年 K邸のお庭 つくばいから落ちた水は、流れとなって小さな池へと続きます。 平成16年 M邸 アテネオリンピックで北島康介選手が金メダルを取り、「チョー気持ちいい」といった年です。
平成18年 O邸 この年トリノ五輪で、荒川静香さんが「イナバウアー」で金メダルを取りました。 平成19年 M邸 在来の木や石はそのまま生かし、その中に新規に組んだつくばいです。 石樋とつくばいがつくる直線が、おもしろいと思います。 平成20年 Y学園 古臭くなく新鮮な感じの池が欲しいというオーナーの要望に、どんな池にしたらよいのか、構想を練るだけで1か月かかった作品です。 平成21年 H邸 8t級の鮫川石を使った石庭です。 石の選定にあたっては、仕上がりを想定して、大きさ・形・バランス等に神経を使いました。 平成21年 神崎寺 駐車場整備工事に伴う造園工事です。 平成22年 Y邸 新宅へ向かうアプローチ作成工事です。 瀟洒な感じにしてほしいとのことでした。 平成24年 神崎寺 震災で傷んだ中庭を全面的に造り直しました。 |
大和造園
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昭和57年 K邸の庭
東京の岩城造園株式会社を退社後、茨城に戻ってきて最初の大きな仕事でした。26歳の時です。
20~30cmほどの鮫川石を丁寧に積みました。鮫川の玉石は、現在では手に入れることが難しい石ではないでしょうか?
この年ホテル・ニュージャパンの火災という大きな出来事がありました。